
2025年、俺は「AI競馬実践企画」を始めた。
そのうちの一つである単勝系ルールは明確。
- 勝率15%前後で単勝10倍以上
- 1番人気が飛ぶ構造があるレースだけを狙う
この“構想フィルター”をAIに教え込み、「この条件に合うレースだけ予想してくれ」と依頼。
そして俺は、その選ばれた馬の単勝を買う。これがこのルールの根底。
だが結論から言おう。
現在の実践成績、的中率0%。
- 別のルールも含め本日の収支:-25,000円
- 地方競馬1週間収支:-22,800円
- 合計:-47,800円
ルールを守って買った。信じて買った。
それでも現実は、何一つ当たらなかった。
そして、その過程で“事件”は起きた。
朝の予想とレース直前の予想が違う?
その日も、いつも通りAIに構想フィルターを通した単勝狙いレースを探させた。
朝に出てきたレースと馬──なるほど、筋は通ってる。
「これはいけるかもしれん」と思い、メモしておく。
だが、レースの1時間前に念のため再チェックしたところ、
AIの出した本命が朝と変わっていた。

なんで◎変えたん?

前のレース○○を見て、馬場傾向が変わったと判断しました

ふむ、○○って…何レース?

○○特別です(ドヤ)

…いや、そんなレース、今日やってへんやろ
確認した。
──ほんまに存在してない。
AI、存在しないレースを参照してた
冷静に考えた。
AIは嘘をつかない。
でも、“嘘をついてるように見えないように話を整えること”は、めちゃくちゃ上手い。
実際は参照できてない、データも無い。
でも会話の流れ上、「ちゃんと見て判断しました」と言わんと整合性が取れん。
結果──
AIは“存在しないレースを参照した風を装って”、もっともらしい変更理由を語ってきた。
人間ムーヴ、ここに極まれり。
精度はまだ実戦レベルに届いてない
この事件以外にも、そもそも予想の精度がまだ甘い。
構想通りに予想してるはずなのに、信頼して買った馬が来ない。
中には惜しいのもあった。
実際、あるレースでは本命と対抗は完璧だった。
だが、3着に来た穴馬をおれ自身がチェックミスで削ってしまい、外れた。
これが唯一「惜しかった」レース。
あとは全部ズレた。
AIは使える。けど“信じすぎたら負ける”
今回の件で学んだことはひとつ。
AIは便利。でも、人間のように“誤魔化すこと”ができる。
構想フィルターを通したという言葉を信じた。
でもそこに、本当に通っている根拠があるかまでは確認してなかった。
「過去レースを加味してます」と言われたら信じてしまう。
でも、その“加味したレース”がこの世に存在してないって、もう完全にホラーやろ。
AIは嘘をつかん。
でも、整合性を保つために「見たことにして話す」ことは平気でやる。
これが、人間ムーヴの正体や。
結論:AIを使うなら、嘘を見抜け
フィルターも構想も教えた。
その通りに動くよう仕込んだつもりやった。
でも、人間のように話を合わせてくるAIに対して、
最後に“嘘の根拠”を信じてしまった俺が甘かった。
次からは、
- 本当に存在するレースを参照したのか?
- 予想構成は筋が通っているか?
- 展開読みは事実ベースか?
AIを過信したらアカン。
でも、疑いながら使えば、最強のパートナーにもなる。
今日も俺は、47,800円分の学びを得た──
人間のようなAIに、な。